猛進タイプをざっくり言うと、
下記の通りになります。
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声かけ診断の盲信タイプ。
これは結構手のかかるというか、元気いっぱいすぎて母さんが困っちゃうやんちゃな男の子みたいなイメージができるタイプです。
もちろん女の子もこのタイプ当てはまる子もいます。
イメージとしては走り回って元気いっぱいで手のかかる子というようなイメージかなと思います。
0歳児からよく泣いて周囲の関心が強くて、周りをキョロキョロしながらいっぱい泣くっていうようなタイプです。
言葉の発達はどちらかというと遅くて、運動機能の発達が早いっていう特徴があります。
好奇心が旺盛で衝動性が強くて、頭で考えたりするより口で喋ったりするより、先に手足が動く、行動が先に出るというタイプになります。
大きくなってくると自我が強くて活発っていうことで結構イヤイヤってなったりもそうですし、エネルギーが常に外に向いているので、咄嗟に走り出したりとか、話を聞かずに危ないことをしたりとかっていうことをパッと行動を起こしてしまうタイプです。
友だちとのケンカが多いっていうのは口が達者じゃないので、つい手が出てしまうっていうふうなタイプです。
友だちを叩こうと思って叩いてるとか、意地悪したくてやってるんじゃなくて、表現したい言葉がうまく出ない代わりに手が出ているっていう感じになります。
自分の考えには素直で、自分が良いと思ったことはしっかり信じることができます。
行動が止まると思考が止まるようなタイプなので、動きながら考えているような感じになります。
なので突然車がいる道路に飛び出してしまったりっていうことがあるタイプなんですけど、その時「止まって」とか言っても、もう動いてるから止まれないそんなタイプになります。
衝動的でケンカ早くてヒヤヒヤすることが多い一方で、仲間を大事にできるタイプです。
経営者とかリーダーというのは実はこのタイプの人が多いです。
というのも、衝動性というのは8~10歳で治まっていくもの。
だんだん自分のコントロールが出来ていく頃にしっかり調整がついて治まってくるものなので、あとには行動ができるとか自分のいいと思ったものを信じるとか、仲間を大切にできるとか、そういった良い部分がどんどん引き出されていく形になってきます。
今0歳、1歳…0歳はそこまで泣くことが多いから大変だなって思うかもしれません。
1~6歳ぐらいまでは、結構ほかの子と比べると衝動的だし、言葉も遅いし、暴力的だし、ヒヤヒヤしたりとか悩んだりすることが多いかもしれないです。
ただまあ小学校高学年になってくると、落ち着いてくるんだなってことを知った上で、やりたくて友だちを叩いたりとか、何かを蹴飛ばしたりとかしてるわけではなくて、思わず行動に出ちゃうタイプなんだなということを知ってあげてください。
得意なこととしてはとにかく自由に動き回ったりっていうのが得意です。
高いところに登ったりとか、人が「怖いな」と思う事も平気で出来てしまう、それが得意な部分です。
なので年上の人とも仲良く遊べたりします。
物怖じせずに遊べたりってことができていく。
苦手なことはとにかくじっとしたり静かにしたりっていうのが苦手です。
あとはルールや制限ですね。
決められた枠の中で生きるっていうのが結構苦手だったりします。
なので「これしてはいけないよ」っていう風に禁止されることがあると、やりたくなっちゃったってことが起きます。こういった特性をまずはしっかりしておいてください。
猛進タイプの子どもとの関わり方のポイントとして、まず「だめだめだめ!」っていうようなことばっかりします。
なので「ダメ」っていう言葉をよく使うなあっていうふうに思うかもしれないですが、まず「いいよ」と言うようにに心がけてみてください。
なんで「いいよ」っていうのかというと、まずは「欲求を満たす」ってことを先にやってあげます。
「いいよ」って言われると安心して、次の話を聞こうっていう気持ちになるんです。
止まって話を聞いたりするっていうのが容易なタイプではないので、「いいよ」って言ってあげるだけで、1回止まって「満たされた」となって、「つぎ何言ってくれるんだろう」という形で聞く耳を持つっていうことができます。
最初から「ダメ」っていう言葉をかけると、「次も否定されるんではないか」ということで、そもそも立ち止まって聞くっていうことをしなくなってしまいます。
なので、なるべく「いいよ」っていうところから話す声かけっていうのを意識してみてください。
言葉の発達という部分で少し遅れがあったりとか、表現が苦手という場合があるので、絵本の読み聞かせだったりとか、歌をたくさん聞かせて一緒に歌ったりっていうのをするようにしましょう。
絵本の読み聞かせをする時にやってしまいがちなのが、最初から最後まで全部しっかり聞いてほしい、一つ一つちゃんと読んでちゃんと聞かないといけないっていうふうに思うかもしれないですけれども、それをする必要はないです。
例えば好きなページだけ1ページでとどまったりとか、ワンフレーズだけ読んで閉じるっていうのでも大丈夫です。
とにかくいろんな読み聞かせをした上で、座って最後まで読んでいく必要がないので、やりながら途中で立ち止まったりとか、立ち上がって走り回ったりとか、全然読んでくれないっていうところからのスタートになってくると思います。
ちゃんと最後まで読ませなきゃとか、読まなきゃいけないっていうふうになってしまうと結構疲れてしまいますので、1つでも良いので毎日少しずつ増えていくっていうのを意識してみてください。
もう1つの関わりとしてはプロミス法というのがあります。
このプロミス法が出来ていくのはだいたい4歳ぐらいになっていきますので、それ以降のお子さんには効果的です。
言葉の理解がまだあんまり出来てない4歳までの子どもっていうのは、まだ理解できていなくてもお母さん側の練習としてプロミス法を意識した声かけっていうのをしておくといいです。
大きくなった時に4歳ぐらいになった時に、使いやすかったりとか子どもも聞き慣れているので、すんなりね聞き入れることが出来ていきます。
そもそもこのプロミス法って何かって言うと、約束していくっていう方法なんですが、例えば電車に乗ったときに、この猛進タイプのお子さんっていうのは咄嗟に走ったり大声出したりとか、好きな電車を見つけて興奮して飛び跳ねたりとかっていうのを衝動的にやってしまうタイプです。
なのでその状態になってから「ダメだよ、静かに」って言っても、なかなかコントロールが効かないんですね。
これって自分が迷惑をかけたくてとか、困らせたくてやってるわけではもちろんなくて、そこをコントロールがなかなかきかない。
「そういう性格なんだ」「性質なんだ」っていうふうに理解してあげてください。
なのでプロミス法っていう形で使っていくんですが、まず前日に「明日電車に乗るから、電車の中では静かにしようね」ってことを約束します。
これは「静かにしなさいね」ではなくて、子どもからちゃんともう一回反復して「電車に乗ったら静かにするんだね」って自分で言葉にできるぐらいまでちゃんと一緒に約束をしていくっていうのが大事です。
ここ本当にポイントです。
強制しても「うん!」って子どもが言ってなかったりとか、「わかった」って言ってなかったり、「電車では静かにするんだよね」って本人から言ってない場合は、やっぱり約束になっていないので、お互いにちゃんとわかっているかまで確認してみてください。
家を出る前とか、朝起きた時に「今日どこに行くんだったっけ?」っていう風に本人の口から言えるように促していきます。
「電車に乗るんだったよね」ってなったときに、「電車の中でどうするんだっけ?」っていう感じで、「あ!そうだ!そうだ!静かにするんだったね!」とか、「小さな声で話すんだったね」って本人の口から言えるまで、繰り返し約束事として会話をしていきます。
最後に電車に乗る前、その直前にもう一度そこで確認しましょう。
ちゃんと覚えていたときには「褒めてあげる」ということを忘れずにやってください。
「そうそう、静かにするってちゃんと覚えてたね!」ってそういう形で覚えていること自体を褒めるってことを忘れずにやっていきましょう。
もし電車に乗ってから騒いでしまった時に、「やめなさい!」とか「止まりなさい!」「静かにしなさい!」ではなくて、「あれ?さっきまで覚えてたのどうしたんだっけ?」っていう風に、「約束なんだっけ?」とかっていう形で、本人が「は!そうだった!」って思い出せられるようなの声のかけ方をしていきましょう。
これがプロミス法です。
これは色んな所で効果があるんですが、例えば、普段「静かにしなさい」とか「黙って」とか「やめて!やめて!」っていう声かけばっかりしていた場合。
突然「どうするんだっけ?」っていう声かけに変わると、ちょっと子どもが混乱します。
なのでなんでもかんでも質問をしてしまうと、だんだんその質問自体がイヤになってしまうっていうことがあるので、最初に試す時には、一日の中でこれだけは守ってほしいっていうところから始めてみてください。
例えば帰ってきたら「手を洗う」とか「靴をそろえる」そういったその小さな一つから始めてみるのが効果的です。
その小さな一つの出来事について前の日からプロミス法を使って約束していって、うまくできたら、ちゃんとそこでしっかり認めてあげるっていうことをやっていって、それが慣れてきた時にいろんな場面で使えるように応用をしてみてください。
声かけのポイントとしては、とにかく「〇〇しなさい」「~~しなさい」とか、「やめて」とか命令の言葉を使わないっていうのが大切です。
どうしてかっていうと、無意識的で否定語を意識、否定語が理解できないっていう特性が子どもだけでなく、大人もあったりするんですが、「走らない」とか「触らない」って言われると、まず「走る」をイメージするので、走りたくなるし、「触る」をイメージするから触りたくなるわけです。
これ本当大人も一緒なので、「〇〇しない」っていう否定語をまずそもそも使わないっていう練習をしてみてください。
「走らない」じゃなくて「歩こうね」とか、「触らない」じゃなくて「ちょっとズボンの方に手を下ろして見なさい」とか、行動のイメージできる言葉を使うようにしていきましょう。
このタイプのお子さんは動き出してから止めようと思っても、止まらないです。
なので走ってる最中に「走らない!」って言っても、そもそも止まれないです。
なので、どうしても止まらなきゃいけない時には「止まって!」「ストップ!」みたいな体を張って止めにいくみたいなことをするしかないタイプです。
それは「なんで自分の子だけ、こんなに乱暴なの?」って思うかもしれないですが、そういうタイプでそういう元気いっぱいに産まれてきているので、そこは生まれ持った性質特性として受け入れて、声のかけ方を変えていくようにしていきましょう。
どうしてほしいかっていうことを常に言葉にするっていうのを練習してみてください。
どういう行動をとってほしい、どうしてほしいっていうことを言語化するようにしていきましょう。
さきほど説明した「いいよ」っていうっていうところなんですが、例えば「おやつ食べたい」って言われたときに、なんでも「いいよ」って言っちゃダメなんじゃない?って思うかもしれません。
ここでのポイントは「いいよ」+「条件」っていう形で使うってこと。
例えば「おやつ食べたい。」「いいよ!ご飯全部食べ終わったらね。」とか、「いいよ」ってまず認めた上で「〇〇ができたらね」とか、「おやつ買ってほしい」って言われた時に「え、ダメ。買わないって言ったでしょ?」じゃなくて、「いいよ、次来た時に買うようにしようか。」とか、「いいよ」+「条件」っていうのを伝えるようにしましょう。
なんでも許して甘やかすではなく、+「条件」っていうところで我慢を覚えながら、受け入れながら我慢を覚えさせるっていうところをやっていくようにしましょう。
この猛進タイプのお子さんは1つのことを1つのところに集中して行動するタイプですので、他にはどんなことがあるのかとか、予測するっていう、選択肢を自分の中で増やす声かけをしてあげると効果的です。
あとはそれをやることによって、どんな良くないことが起きるのかとか、危ないことがあったときに、どんなことが起きるだろうって考えて、自分の中の予測する力っていうのを増やしてあげる声かけが効果的です。
何かを始めたらこうって一直線に走り続けるタイプではあるので、そういった時に「やめてもいいんだよ」ってやめる練習ですかね、やめる許可っていうのを事前に与えてあげたりとか、そういう事例を教えておいてあげると、「止まる」っていうところも認識ができていけるようになっていきます。
「止まるって大事だよね」とか、「時には立ち止まるのも大事だよね」とか、「辞める」「止まる」っていうところの概念を教えてあげるっていうのも大切になってきます。
そういったことを伝えていくことによって、動き続けるとか、止まれないみたいなところをコントロールできるようになっていきますので、そういった声かけっていうのを少し意識してやってみてください。